今年、市制100周年を迎えた川崎市ですが、100年前は人口わずか5万人から始まりました。今や155万人を超える大都市に成長しましたが、その発展の礎となっているのは、国内外の様々な地域の人々や文化を温かく受け入れ、変化に寛容な風土によって育まれてきた「多様性」です。
川崎市では外国人市民も地域社会づくりのパートナーと考え、1996年から川崎市外国人市民代表者会議設置し、外国人市民の意見を市政に生かしています。
昨年、市制100周年に向け、代表者会議としても新しい取組をしたいと第14期外国人市民代表者がアメリカンフットボールのプロチームである富士通フロンティアーズを訪れ、交流会を開催しました。この出会いをきっかけに、代表者がフロンティア-ズの応援に富士通スタジアムや、アメリカンフットボール日本一を決めるライスボウルの会場となった東京ドームまで駆けつけるなど、新しい交流が生まれました。
「今年もやりませんか?」とのフロンティア-ズのスタッフからのお声がけもあり、第15期の新しい代表者会議の代表者14人が富士通本店「FujitsuTechnology Park」を訪れ、交流会を実施しました。
フロンティアーズは、外国にルーツを持つ選手や、アメリカで育った日本人選手など、様々な背景を持つ選手がともに勝利に向けて日々練習に励んでいます。国籍や文化の違う選手たちが多様な力を持ち寄ってワンチームで戦うところは、26名の外国人市民が共に川崎市内の約5万人の外国人市民の代表として活動する代表者会議としても学ぶところがありました。
最初に選手たちの練習しているフィールドに行き、その迫力にびっくりしたり、興奮したりした代表者。練習を終えた選手たちは気さくに写真に入ってきてくれ、親しみを感じました。
FujitsuTechnology Parkの最上階の食堂を会場とした交流会では、#64 OL 大久保 壮哉キャプテン、#44 LB 趙 翔来選手、#4 WR サマジー グラント選手、#16 WR 今中 希 選手が登場。最初に代表者が、自分たちの活動や自己紹介をした後、選手へ質問して、アメフトの魅力や、フロンティア-ズに入ったきっかけ、様々な出身の人とわかり合うためにどうしているかなどについて教えてもらいました。
最後の質問で「かわさきの好きなところは?」と聞くと、代表者会議が市制100周年記念に作成した特製のメッセージボードを使って「スポーツが盛ん」「何でもそろっているところ」「サーターアンダギー(沖縄のお菓子)」など、それぞれの好きなところを教えてもらいました。
代表者も「かわさきの川が好きです」「多様性のまち」「チャレンジし続けているところ」などと発表し、お互いの「川崎愛」を語り合いました。
最後に代表者会議からフロンティア-ズへの応援メッセージを贈るとともに、12月15日の代表者会議オープン会議に選手の皆さんもお越しくださいとPRし、フロンティア-ズからは今後の試合日程を教えてもらい、終了となりました。 最後の記念写真を撮った後も会話が弾み、選手と代表者は名残を惜しみながら散会しました。
代表者会議では、市制100周年を迎えた川崎市で、これからも市内の様々な人々と多様性の価値を分かち合っていきたいと考えています。