レポート

2025年03月17日

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開催日:2025/03/04〜 2025/03/31 BAR 画亭瑠屋(100周年特製コースターvol.21)

100周年特製コースター企画、第21弾は東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」から徒歩2分、「BAR 画亭瑠屋(かくてるや)」さんをご紹介します。お店に入ってカウンターに座ると、日吉の街とドア1枚でしか隔たれていないのに、少し遠くへ来たような。オーセンティックなバーの雰囲気を存分に味わわせてくれる、マスターの長谷川さんにお話を伺いました。

―今回、どのようなきっかけで川崎市の市制100周年特製コースターにお申込いただいたのでしょう
常連のお客様が、川崎市の市制100周年を飲食店から盛り上げている企画があるよ、と教えてくれました。お店は横浜市港北区ですが、自宅は川崎市内なので違和感はまったくありませんでした。川崎はもちろん好きですし、地元を盛り上げたいと思い申し込みました。

―お客様は、どのような方が多くいらっしゃいますか
お客様は本当にいろいろな方がいらっしゃいます。横浜の方も、川崎の方も多いですが、お仕事で近くに来られた遠方からの方もけっこう多いですよ。また、BARというと男性のおひとり様が多いと思われがちですが、男性グループ、女性グループ、最近は女性のおひとり様もたくさんいらっしゃいます。店内は禁煙にしているからでしょうか。男性も女性も共通しているのは、お酒をゆっくり楽しみたい方、静かに会話を楽しみたい方が多くいらっしゃいますね。

―2025年2月に開店40周年を迎えられたと伺いました。お店の歴史を教えてください
BAR画亭瑠屋をオープンしたのは1985年。80年代は漢字の当て字を屋号にしたお店が多かったんですよ。「来夢来人」と書いて「ライムライト」と読む、みたいな。それで当時の流行りに乗って店の名前を考えました。「画」は映画が好きなので、「亭」は飲食を楽しんでもらいたいという思いから、「瑠」は瑠璃色のもつ華やかさや”お酒の色気”をイメージして。カクテルを「画亭瑠」と書いているのは他に見かけないので、我ながら気に入っています。もともとはレストランだった場所に居抜きで入ったので、夜のバーだけでなく昼も営業していることを皆さんに知ってもらうため、開店当初はランチ時間の営業もしていました。現在のフードメニューは簡単なものしかご用意していないので、今のお店しか知らない方は驚くかも知れませんが、生姜焼き定食は結構人気のメニューだったんですよ(笑)。

 とはいえ、開店してすぐの頃はお客様がなかなか入らず、夜の10時くらいには閑古鳥がいつも鳴いていました。昔は店内でテレビを映しており、ふてくされてお客様側のカウンターに座ってテレビ見ながら一人で飲み始めたらいつの間にか酔いつぶれて眠ってしまい、起きたら「笑っていいとも」がやってた、なんていうこともありました。マスターがカウンターで酔いつぶれているBARなんて流行るわけないですよね。悔しいというか、みじめというか、若いうちにそんな思いをしたのがプラスに働いたのかもしれません。この出来事を機に気持ちを入れ替え、お店の存在を知ってもらえるよう昼はチラシ配りをして、夕方決まった時間にお店を開き、お客様がいなくても閉店時間まできちんと営業するようにしました。そして、絶対にお客様のカウンターには座ってはだめだと言い聞かせました。そういった姿勢が、少しづつお客様から信頼をいただいたのでしょうね。

 BARとカラオケバーを間違えて来店されるお客様も初めの頃は多かったですね。カラオケでも入れておけば、もっと初めからお客さんが入ったかもしれませんが(笑)。その後だんだんお客様も増えてきて、本当に多い時は17時の開店から閉店時間まで常に満席、なんていうこともありました。途中で洗い物をする余裕もなく、最後のお客様をお見送りした後に深夜のお店で一人、外が明るくなるころまでグラスのお手入れをする、なんていうこともありました。それでも、「笑っていいとも事件」よりは全然いいですけどね。

 振り返ると40年。ずっと天候に左右されっぱなしです。水商売って「夜のお仕事」というのではなく、私は、水=雨(お天気)の商売だと思っています。お客様の多い少ないは、本当にお天気で決まるんです。それでもおなじみのお客様が多くいらっしゃるので、お天気が悪い時もありがたく支えていただいている、と感じます。開店当時は学生さんだった方が、就職先を伝えるために来店され、結婚のご報告をいただき、新しい家族が増えた喜びを話され、お子様が成人した際に杯を交わすために一緒に来られ、最近会社を勤め上げたお祝いを当店でしていただいた、そんなお客様もいらっしゃいます。
まさに、お客様の人生と共に歩ませていただいた40年だと感じますね。

―お客様へのメッセージをどうぞ
 駅から近いので、おひとりでもグループでもお気軽にお越しください。カウンターの内側では、マスターとしてのおもてなしで「バーテンダー」を演じていますが、お客様は気取りすぎずにその時に飲みたいものをオーダーしていただければ、お気に召すものをお作りします。池波正太郎さんの人生の哲学に感銘をうけ、「男の作法」の巻頭に記してある“鮨屋へ行ったときはシャリだなんて言わないで、普通に「ゴハン」と言えばいいんですよ”という言葉は、サービスの極意を指南する我が一生の金言として心に留めています。

 その場・その時・その人に楽しんでいただけるよう、”お客様の特別な日”に花を添えることができるバーテンダーでありたいと思っています。


お店の概要
店名:BAR 画亭瑠屋(かくてるや)
TEL: 045-563-9866
最寄駅:東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」から徒歩2分
住所:〒223-0062 横浜市港北区日吉本町1-24-3
営業時間:17:00 – 24:00

定休日:日曜日、月曜日
※定休日等が記載と異なる場合がございますので、ご来店時は事前にご確認をお願いします。

  • 実施団体BAR 画亭瑠屋(かくてるや)
  • 日程2025/03/04 〜 2025/03/31
  • 時刻17:00~24:00
  • エリアすべて
  • 会場BAR 画亭瑠屋(かくてるや)横浜市港北区日吉本町1-24-3
  • 連絡先
    メールアドレス
    bar@kakuteruya.com
  • 連絡先
    電話番号
    045-563-9866
  • URLhttps://www.kakuteruya.com
  • その他東急東横線・目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」徒歩2分

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