森林保全をはじめ、国内で保有するオフィスビルや商業施設など全施設の再エネ100%を達成するなど、より良い自然との共生を目指す東急不動産ホールディングス(東京都渋谷区)。川崎市内でもさまざまな緑化活動を進めていて、市制100周年記念事業「Colors,Future!Summit」においても2023年、2024年と2年連続でラゾーナ川崎プラザのルーファ広場でブースを出展しました。今年は「環境と食」をテーマに、生活習慣・栄養・体力チェックや、市内の間伐材や廃油を利用した子ども向けのクラフト製作を実施。食べられる花「エディブルフラワー」のプレゼントもあり、来場者を楽しませ、2日間で約500人の来場がありました。
今年は同時期に緑化フェアが開催されていたこともあり、コア会場の富士見公園へ楽しく歩いてもらう仕掛けとして、市役所本庁舎アトリウムに移動式インナーフレーム型プラネタリウムも設置しました。プラネタリウムでは、事前に撮影した川崎の街並みを映し出し、当日の星空解説だけでなく、100年前の星空や天文現象も楽しんでいただきました。突如現れたプラネタリウムはすぐに満員になるほどの大盛況に!2日間のイベントは、さまざまなノウハウを持つ企業が集まったグループ会社だからこそできた催しとなりました。同社・グループソリューション推進部の樫村英将さんは「まちづくりや不動産開発に留まらず、社内のリソースを活用して、まちの活性化に寄与したいです」と話します。
地域の公園を市民に還元
グループ会社の石勝エクステリア(東京都世田谷区)は市内の大師公園や川崎市緑化センター、県立東高根森林公園などの指定管理を担っています。その業務は設備管理や草刈り、剪定の日々の作業から、来園者の対応やイベント開催の企画運営に至るまでと多岐に渡ります。「地域の公園を市民の皆さんに還元できるような運営を心掛けています」と話すのは、緑地管理事業部の多賀恵子さん。同社が管理する公園のもとには公園で「マルシェを開きたい」「ダンスを発表したい」といった市民からの要望が日ごろから多く届きます。「公園は地域の人が活躍できて、埋もれているスキルを発揮してもらうことも役割だと思っています。地域の方のチャレンジを応援できる場でありたいです」。
また、東急リゾーツ&ステイが管理する川崎国際生田ゴルフ場では12年前から夏と冬に市民開放デーを設けており、毎年大勢が訪れます。今年は8月17、18日に開催され、2日間で1,537人が集まりました。家族連れも多く、特に普段ゴルフ場に入ることのない子どもたちは、広大な芝生をとびきりの笑顔で駆け回っていました。
「WE ARE GREEN」
「WE ARE GREEN」をスローガンに掲げる東急不動産ホールディングス。「誰もが自分らしく、いきいきと輝ける未来」を目指し、これまで環境課題に取り組んできたことを強みに、環境経営を推進します。再エネ100%への切り替えや国内トップレベルの発電能力などグループ全体で進める戦略的な取り組みも大事な柱ですが、もう一方で重きを置くのが、わたしたち市民一人ひとりへの意識づけです。
「『脱炭素社会』『生物多様性』などと言われてもいま一つピンと来ない人もいると思います。身の回りでできることから始めていただき、未来に積み重ねてもらえれば」と同社・グループソリューション推進部の沼滝ゆりかさんは言います。グループ各社が市内で行っている多様な取り組みを通して、是非、「環境について考える一歩を踏み出すきっかけにしてほしい」と。「まちで暮らす方々が緑や花を身近に感じて、いかに健康で笑顔のある幸せな生活を送っていただけるかということが大切だと考えています。そういった環境をこれからも提供し続けていきたいです」と話してくれました。