レポート

2023年12月01日

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開催日:2023/11/05 第1回「みんなの川崎祭」を開催!川崎の魅力いっぱいのイベントを紹介します(前編)

2024年、川崎市は市制100周年を迎えます。

2023年11月5日(日)、市制100周年を契機としたチャレンジとして、「GO FOR 100th」のコンセプトのもと、市役所通りの車道を活用し、ウォーカブルなまちを体験いただくイベント「みんなの川崎祭」を、初めて開催しました。

「FOOD」「ART」「MUSIC」「SPORTS」をテーマに、多様なカルチャーを持つ川崎の魅力が存分に感じられるイベントとなりましたので、ほんの一部ですが、その様子を紹介します。

ぜひ川崎をより知って、より好きになるきっかけにしてください!

みんなの川崎祭(後編)はこちらよりご覧いただけますので、どちらもお楽しみください。

みんなの川崎祭について

交通規制した市役所通りの車道上、稲毛公園、カワサキ文化会館の3つの会場において、川崎を好きになるきっかけとするイベントを開催しました。

イベント開始当初は曇り空でしたが次第に晴れ、同日開催の「かわさき市民祭り」との相乗効果もあり、多くの方々に御来場いただきました。

50mを超えるロングテーブルはいつも満席。机の上に飾ったお花も好評でした。
人工芝の上に木のおもちゃを用意し、緑を感じていただく「アーバンフォレスト」を設置。靴を脱いだ子どもたちが楽しそうに遊んでいました。

イベント本部周辺では、みどりあふれる装飾がなされ、人々を癒す空間となっていました。

川崎市消防音楽隊

川崎市消防音楽隊

市役所通りの片側を通行止めにして設置された市役所通り会場では、3つのステージやフードトラックゾーン、アップサイクルゾーンなどを設置しました。

「川崎市消防音楽隊」による演奏が11時の開始と同時にセンターステージで行われ、華やかに「みんなの川崎祭」のスタートを飾ります。

川崎消防音楽隊

この日は平成3年に加わったカラーガード隊「レッド・ウィングス」もパフォーマンスを披露します。色鮮やかなフラッグなどを用いたパフォーマンスで観る人を魅了します。

レッドウィングス
レッドウィングス

最後の曲目は「マツケンサンバⅡ」。この曲には観ていた皆様も手拍子をして盛大な盛り上がりを見せました。

川崎消防音楽隊

川崎宿起立400年和装練り歩き

川崎宿起立400年和装練り歩き

川崎市消防音楽隊の演奏が終わると、センターステージからコミュニティステージにかけて「川崎宿起立400年 和装練り歩き」を行いました。

今年は記念すべき川崎宿起立400年です。様々な和装の方が市役所通りを並んで歩く方々が印象的です。

川崎宿起立400周年

コミュニティステージでは川崎宿起立プロジェクト推進会議の名誉顧問であり、川崎市市制100周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェア実行委員会顧問でもある斎藤文夫先生より「歴史・伝統・文化を大切に発展していきたい」という力強い御言葉に加え、川崎市の市制100周年に向けた御祝いの御言葉もいただきました。

川崎宿起立400周年

続いて福田紀彦市長も御祝いの言葉を述べました。

川崎宿起立400周年

「今日は川崎市民以外の方も多くお越しいただいています。400年前もこの日本一の会合が多くの皆さんと歩み、人が集い、そして賑わう、そういった拠点でした。そのスピリットがずっと生き続けています。

市外から川崎に引っ越してきていただいた方からいつも聞くのは、川崎はあたたかい、いつも誰でも受け入れてくれる受容性のあるまちだということです。これは川崎宿のスピリットが今も生き続けている証です。

今年の川崎宿400年、来年は市制100周年と続きますので、この400周年のイベントも来年の市制100周年もみんなで知って、関わって、好きになる1年間にしていきましょう。この東海道を盛り上げていただいているすべての皆様に感謝を申し上げます」

プロレスステージ「HEAT-UP(ヒートアップ)」

ヒートアップ

市役所通りでたびたび歓声が沸き起こるのは「HEAT-UP(ヒートアップ)」によるプロレスステージです。

11時50分と14時35分の2回、本物のプロレスリングで試合を行いました。

プロレスのルール説明

ヒートアップ

まずはヒートアップを率いる田村和弘さんより、ヒートアップ道場生2名の協力のもと、プロレスの基本的なルール説明が行われました。

まずは「3カウント相手の両肩をリングにつけたら勝ちとなる」ことを紹介。本番さながらの技をかけ、市役所通りにゴングが鳴り響きました。

次に「ギブアップしたら負けとなる」こと。さっそく練習生が大技を見せ、1人の道場生がギブアップをします。

ヒートアップ

そして「反則技が5秒以内ならOK」というみんながびっくりするルールを紹介。なんと首を締めても5秒以内なら問題ないということに、観客からは驚きの声があがりました。

田村さんより「反則技をしたらみんなでブーイングしましょう」という案内もあり、全員でブーイングの練習をしました。

最後に「プロレスはみんなで盛り上がるものです。選手をどんどん応援しましょう!」という案内のもと、選手の名前を呼んで応援する練習も行われて試合が始まります。

大盛り上がりのタッグマッチ

ルール説明の後は今井礼夢・秦野友貴ペア vs ハジメ・佐藤大地ペアのタッグマッチが行われました。

それぞれのペアの入場から観客は大盛り上がり。初めてプロレスを観る人も多く、終始歓声があがっています。

序盤から試合はロープを使った技や激しい投げ技など、早い展開で進んでいきます。

ヒートアップ
ヒートアップ

途中にはプロレスならではの場外乱闘も始まり、観客からも厳しいボディブローが放たれました。リングの隣には水素自動車の展示があったのですが「自動車だけはだめ!」と周りの静止もあり、無事に自動車に被害が被ることなくリングに戻ります。

ヒートアップ

終盤になるにつれ試合は激しさを増し、空中戦も見せてくれます。試合前のルール説明にあった反則技も見られ、観客は激しいブーイングを浴びせるのですが、なぜかレフェリーは外を向いており反則技に気づいていない様子。思わず観客からは笑いが起きました。

ヒートアップ

観客は驚きや歓声、ときには笑いも見せながら試合は今井礼夢・秦野友貴ペアの勝利に終わります。

代表・田村和弘さんの想い

ヒートアップ

ー普段はどのような活動をしているのですか。

プロレスを通じて社会貢献や障害者支援、青少年育成、地域活動などに携わっています。各地でプロレスイベントを行う際には、障害者手帳をお持ちの方や18歳以下の方を無料でイベントに招待して楽しんでもらっていますね。

今日も販売しているのですが、障害者施設とコラボして商品開発もしています。これを買っていただくと就労支援につながるので、社会貢献になるんです。

ヒートアップ

ープロレスで社会貢献を行っているんですね。

僕は川崎市多摩区出身で、最初はプロレスで地域を盛り上げたいという想いが強かったんです。ですが、プロレスは血が出たり凶器を使ったりと印象が悪い競技で、なかなか受け入れてくれるところがありませんでした。

そこで社会貢献ができればプロレスのイメージがよくなり、地域の方も喜んでくれると思って今の形になりました。

ーみんなの川崎祭に参加したきっかけを教えてください。

僕たちは、どんなところでも盛り上げて欲しいのであれば行くというスタンスで活動しています。今日のような大きいイベントだけでなく、公民館の一室でプロレスをやることもありますね。

生まれも育ちも川崎なので、地域を盛り上げるためなら何でもやりますよ!

ー川崎市の市制100周年に向けてどのように活動していきますか。

僕はとにかくプロレスが大好きなので、川崎をプロレスのまちにして盛り上げたいですね!

記念すべき100周年を一緒に盛り上げられるよう、僕たちからもアイデアをどんどん出して頑張っていきたいです!

ヒートアップ

選手・佐藤大地さんの想い

ヒートアップ

ープロレスを始めたきっかけは何ですか。

YouTubeを見てプロレスに憧れるようになりました。ずっと川崎に住んでいるので、小学4年生のときにヒートアップのキッズクラスに入会して、中学入学を機に本格的にプロを目指すようになったんです。もともとプロレスを始めた段階でプロになりたいと思っていましたね。

ープロレスを通じて伝えたいことは何ですか。

今日のようなイベントは初めてプロレスを観る方も多いので、少しでもプロレスファンが増えるといいなと思います。川崎でもヒートアップを見て、応援してくれる人が多くなると嬉しいです!

ヒートアップ

ー川崎の市制100周年に向けて貢献していきたいことを教えてください。

とにかくプロレスを通して盛り上げたいです!

特に今日のようなイベントは初めてプロレスを観る方が多いので盛り上がります。そういったイベントはレスラーもより気合いを入れて臨んでいますね。

今日も大盛り上がりで最高でした!

アップサイクルゾーン

アップサイクル

市役所通りのアップサイクルゾーンでは、アップサイクルにちなんだワークショップや商品の販売を行いました。

アップサイクルとは、廃棄するはずだったものに手を加えて、新たな価値をつけて別の製品に生まれ変わらせることです。

この日は、11店舗ものアップサイクルに関する出店が行われるとともに、実行委員会においても、さまざまなアップサイクルの取組を実施しました。

海洋環境について考える「空とぶサカナ」

アップサイクル

空とぶサカナは、海洋環境の保全活動を行っている団体です。みんなの川崎祭では、展示とワークショップを行い、参加者にプラスチックゴミが海に与える影響について伝えていました。

展示ではプラスチックゴミが海で分解されていく様子を展示し、ペットボトルのフタが海に流されてしまうと約400年も漂うことになると伝え、ゴミをポイ捨てしないことの大切さを教えています。

アップサイクル

ワークショップでは、外来種の貝と海洋プラスチックゴミを使って「サカナの涙チャーム」作りを行いました。もともと外来種の貝は日本には生息しないものだったそうですが、海外の海水が放水されたときに住みついてしまい、駆除できないほどに繁殖してしまったそうです。

アップサイクル

デザイナーの坂井美穂さんは「実は海洋プラスチックゴミの8割が、まちのゴミと言われています。みなさん関係ないと思われがちですが、まちにゴミをポイ捨てしまうと海にまで行ってしまうので、まちのためにも海のためにもポイ捨てはいけません」と、ゴミを分別して正しく捨てることの大切さを教えてくれました。

古着やプラごみのアップサイクル

川崎信用金庫本店に1か月間、古着回収BOXを設置いただき、古着を回収しました。回収した古着は、ガーランドなどの会場の装飾にしたり、圧縮して固めて椅子にするなど、アップサイクルするためです。

これは、令和4年度に実行委員会参画団体に募集した「アイデアの種」を募集し、川崎信用金庫から「不用品回収BOXの設置」というアイデアを基にしたもので、様々な方のご協力をいただきながら、実現したものです。
パークステージやアーバンフォレストに置いて、古着で固めた椅子をならべ、お越しいただいた方々にすわってもらいました。

併せて、ごみの分別の啓発や、集めたプラごみを回収してプランター等にアップサイクルすることを目指し、プラごみを回収しました。回収用のBOXのところまで、きちんとプラごみをもってくる参加者の姿が見られました。

川崎フードゾーン

川崎フードゾーン

川崎フードゾーンでは、川崎にちなんだフードをずらっと並べて出店しました。
これは、令和4年度に実行委員会参画団体に募集した「アイデアの種」の中から、ホテル縁道の「地産地消のバル」というアイデアを基にしたもので、今回、実現につなげることができました。
この日は9店舗の出店があり、終始人で溢れていました。閉会の前に売り切れてしまう店舗も出るほどの盛況ぶりです。

川崎名物かわっぴら餅を販売する「東照」

かわっぴら餅

東照は大正2(1913)年創業の老舗和菓子屋。川崎名物の「かわっぴら餅」をはじめとする和菓子を販売しており、川崎区本町にある本店の他、川崎アゼリアや京急川崎駅構内、シャル鶴見に店舗を構えています。

かわっぴら餅は、粒あん入りのよもぎ餅とこしあん入りの甘醤油餅の2種類。あんを包んだ柔らかい餅を薄く伸ばして両面を丁寧に焼いて作られています。

かわっぴら餅

店主は「かわっぴら餅は川崎の名産品なのでもっともっと有名になって、全国的に広めていきたいです。これが川崎の今後の発展にもつながると嬉しいです。ECも始めたので、遠方の方でも気軽にお召し上がりいただくことができるようになりました!」と、さらなる知名度向上に努めています。

パークステージ

パークステージ

稲毛公園会場ではパークステージが設置され、12時15分から20時まで10組のアーティストによるライブを行いました。

川崎にゆかりのある演奏者も多く、目の前に置かれたテーブル席は常に人で埋まっている状況でした。

パークステージ

この日のアーティストの半分はジャズの演奏者で「ジャズが好き!」という気持ちがきっかけで、みんなの川崎祭にお越しいただいた方もいらっしゃいました。

2024年、川崎市は市制100周年を迎えます

みんなの川崎祭

記念すべき第1回となる、みんなの川崎祭は多くの方にお越しいただき、大盛況で1日を終えました。市役所通りを1日片側通行止めにするのに大きなトラブルとならなかったのは、川崎市の受容性の現れとも言えるでしょう。

川崎市では、来年の市制100周年に向けて各地域でイベントを開催しています。川崎市市制100周年記念事業公式WEBサイトのイベントカレンダーでは、今後のイベント日程もご覧いただけますので、ぜひ皆さまの御参加をお待ちしております。

もっと川崎を知って、関わって、好きになれるように、みなさん一体となって盛り上げていきましょう!

こちらではみんなの川崎祭(後編)も紹介していますので、ぜひご覧ください。

  • 実施団体川崎市、川崎市市制 100 周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェア実行委員会、第44回かわさき市民祭り実行委員会
  • 日程2023/11/05
  • エリア川崎区
  • 会場市役所通り、稲毛公園、カワサキ文化会館
  • 連絡先
    メールアドレス
    17skinen@city.kawasaki.jp
  • URLhttps://min-kawa.com/

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