2023年8月29日(火)に「川崎市市制100周年記念事業・全国都市緑化かわさきフェア実行委員会第3回総会」を開催しました。
総会では、来年の市制100周年に向け、それぞれが熱い想いを持ち、記念事業をいかに盛り上げていくか報告・審議が行われました。
会長・副会長・来賓の挨拶
福田会長(川崎市長)
「昨年の9月に第1回総会を開催し、276団体に御参加いただきました。今回は334団体にまで増え、大変心強いです。
川崎市はあと4ヶ月で100周年イヤーを迎えます。さまざまなバリエーションに富んだ市民総参加型の100周年記念事業にしていきたいと考えています。
象徴的な事業である都市緑化川崎フェアに、市民一人ひとりが何らかの形で関わってもらい、川崎をもっと好きになるきっかけとしていただきたいです。
みんなで100年続いてきた川崎の歴史を振り返って、そしてこれからを一緒に作っていこうという気持ちにさせる1年間になればいいなと思っています。」
青木副会長(川崎市議会議長)
「お集まりになった皆さまと一緒に、市民が輝くまちづくりをしていきたいです。さらに若い方々や、記念事業にまだ踏み入れていない方々にも目を向けながら、100周年とフェアを盛り上げていきたいと考えています。
私は議長室で観葉植物を育てています。植物の水のやり方や手入れの方法は難しいです。人も緑も手を入れないといけない。一つ一つ丁寧に取り組ませていただければと感じています。」
最後に来賓を代表して、国土交通省都市局公園緑地・景観課緑地環境室の湯澤室長にも挨拶をいただきました。
報告第1号 川崎市市制100周年記念事業の取組について
はじめに、2023年3月に策定した「市制100周年記念事業実施計画」の概要について川崎市シティプロモーション推進室石井担当課⻑から報告を行い、100周年記念事業の基本方針、事業コンセプト、記念事業に取り組む視点などをあらためて共有。
<記念事業に取り組む視点>
【視点1】共創による社会課題の解決と未来への挑戦
【視点2】川崎を好きになる事業の展開
【視点3】これからの100年を担う若年層を中心とした「あたらしい川崎」を生み出す取組の展開
【視点4】市⺠、企業、団体等を巻き込む取組の実施
また、2024年度の記念事業期間の全体像イメージとして、記念事業期間を4月から7月の記念式典を核とした「先人への感謝とともに100周年を祝う期間」、8月から11月のフェス&カンファレンスと緑化フェア(秋)を取組の核とした「みんなで100周年を盛り上げる期間」、12月から3月の緑化フェア(春)を取組の核とした「100周年の取組を未来へつなぐ期間」の3期に分けて、さまざまな事業を展開していくことを示しました。
さらに、総会以降具体的に展開していくさまざまな事業や協賛の募集についての報告が行われました。
<実行委員会主催事業>
実行委員会主催事業は、記念事業全体を先導していく事業として展開。11月に実行委員会主催事業として実施するイベントである「COLORS,FUTURE!SUMITT 2023」や市役所通りや周辺の公共空間を活用して実施する「(仮称)市役所通り活用イベント2023」などのいよいよ動き出していく具体的な事業や柔軟なアイデアと発想で地域の魅力・価値向上に向けた取組の 創出を目指す提案型募集事業(1事業あたり上限500万円を実行委員会が負担、4件程度)の 受付を9月に開始することなどを説明。
<実行委員会参画団体主催事業・パートナー主催事業>
「川崎を知って」→「記念事業に関わって、つながって」→「川崎を好きになって」もらうために、実行員会参画団体が先導し、市⺠・企業・団体等が自ら事業を実施し、市制100周年を盛り上げていく取組。
既に行われた取組の好事例として、「グリーンバード×スターバックスコーヒー」の連携による100周年に向けたごみ拾い活動の活動報告も行われました。
<協賛計画>
100周年記念事業の趣旨に賛同する企業・団体・個人の皆さまに募る協賛を9月から募集していきます。資金協賛・物品等協賛・広告協賛などの協賛区分、資金協賛額に応じてプラチナからブロンズまで設定した協賛ランク、協賛特典などについて説明を行いました。
〈活動紹介 グリーンバード×スターバックス〉
パートナー主催事業の活動事例として、7月に開催した川崎駅クリーンアップ大作戦を紹介。認定NPO法人グリーンバードの田村リーダーとスターバックスコーヒーアトレ川崎店の蒔田ストアマネージャーが発表を行いました。
グリーンバード 田村リーダー & スターバックス 蒔田ストアマネージャー
「7/20(土)にグリーンバード主催で100周年記念のクリーンアップ大作戦を実施しました。当日は暑い中80名の方に御参加いただき、30Lのごみ袋で30袋のゴミを集めることができました。
参加者の中には、夏休み中のお子さんがたくさん参加され、とても笑顔で楽しくゴミ拾いをされていた印象です。1時間の活動で、とても充実していたと思います。これからも継続的にゴミ拾いを行っていき、100周年には100人の参加者を集めたいと思います。
ゴミ拾いに使われるごみ袋やカードに100周年のロゴマークを入れました。お祝いの気持ちを広めていきたいと思っています。
活動を市制100周年の公式ウェブサイトで報告し、集めたゴミの量などを掲載していきたいです。そうすることで皆さんの関心を集めて、綺麗な街につながっていくんじゃないかと考えています。
さらに今回は富士通株式会社と川崎市が共同で開発したアプリであるグリーンカーボンクラブと連携し、参加者にポイントを進呈しました。地域の商店街でポイントサービスを検討しています。
これからも子供たちにもゴミ拾いに参加してもらい、地元愛を育んでいきたいです。」
報告第2号 フェス&カンファレンス2023の取組について
フェス&カンファレンス製作委員会 三浦宗丈氏
「Colors,Future!Summit 2023」は、川崎市のブランドメッセージである「Colors,Future!いろいろって、未来。」にもとづき、多様で多彩なまちの魅力を、重なりあい、つながりあいながら「あたらしい川崎」を生み出していく、市制100周年記念事業の共創プラットフォーム「Colors,Future!Actions」の枠組の中で開催される取組です。
この取組は「フェスティバル」と「カンファレンス」から成り立っており「フェスティバル」は川崎の魅力の再発見を目的とした、未来づくりへの参加の入り口という位置付け。11月5日(日)〜26日(日)の22日間「川崎がもっともっと好きになる」をテーマにした都市回遊型フェスティバルです。
市内の様々なイベントや緑化フェア会場を「デジタルスタンプラリー」でつなげて、参加者に回遊を促進しながら、川崎の魅力を発見してもらう(“好き”になる場所を見つけてもらう)きっかけをつくります。
「カンファレンス」は11月17日(金)、18日(土)の2日間、川崎市に縁のある方(かわさきピープル)を中心に、有識者・専門家・ファシリテータを招いて、川崎の未来をわくわくしながら話していく予定です。オープニングセッションでは福田市長と元BiSHのハシヤスメ・アツコさん、サッカー解説者の中西哲生さんなどとトークセッションが行われます。
報告第3号 市⺠総参加型フェアに向けた取組について
〈活動紹介 宮前小学校校長と児童による取組紹介〉
来年度開催する緑化フェアでは、市民の皆さまが育てた花を会場に飾り、花づくり・花かざりによって地域がつながっていくような取組を進めていきます。
今年度は、市内の保育園・小学校・中学校で来年度に向けたプレ栽培を実施しており、実際にプレ栽培を行っている宮前小学校の皆さんから、学校における緑の活動について発表していただきました。
宮前小学校校長
「たくさんの方に協力いただき、6月に3年生が「たねダンゴ®」づくりに取り組みました。楽しく取り組むことができて、本当に嬉しく思っております。」
宮前小学校生徒
「宮前小学校は市役所のそばにあり、周りにはビルやマンションがたくさんあります。しかし校内には、樹木や池があり自然豊かです。河津桜は3月には満開になり、地域の方も写真を取りに来ます。
校庭の真ん中にある欅と楠木は学校のシンボルツリーです。運動会では2本の木の周りで、リレーや徒競走をします。夏は貴重な影を作ってくれるので、クラスで集まる時は木の下に集まります。」
宮前小学校生徒
「生活や理科の授業で植物の栽培を行っています。
1年生は朝顔を育て、何色の花が咲くのか楽しみに毎日の水やりをしています。花が咲き終わると種を取り、ツルは飾りつけをしてクリスマスリースに。種は1年生に渡してまた朝顔を育ててもらいます。
2年生はトマト、ピーマン、なすなどから好きな野菜を選んで育てます。5月に種まきをして、7月には収穫。野菜は家に持ち帰って美味しくいただきます。
学校を代表して3年生が6月にコスモスの「たねダンゴ®」づくりに取り組みました。みんな初めての経験で、土を丸めてお団子を作るのが楽しかったです。夏休み中は先生たちが水やりをしてくれて、夏休み明けには背が伸びていました。これからはまた3年生が水やりを引き継いで、大事に育てていきます。
秋からは5、6年生の自然環境委員が中心になって、第2弾の栽培活動が計画されているので楽しみです。
これからも皆さまのお力を借りながら、学校をますます自然豊かにしていきたいです。」
議案第1号 全国都市緑化かわさきフェア基本・実施計画(案)
全国都市緑化かわさきフェア基本・実施計画案について、緑化フェア幹事会の栗原幹事から説明し、承認されました。
基本実施計画では、協働推進、観客誘致、会場、出展展示、飲食・物販、交通輸送などの取組内容を示しています。
今後、本日策定された基本・実施計画に基づき、市政100周年記念事業の象徴的事業として行われる「全国都市緑化かわさきフェア」の取組を進め、“川崎らしいみどり”を全国に向けて発信していきます。
閉会挨拶
公益財団法人都市緑化機構の梛野専務理事による閉会挨拶により、第3回総会は幕を閉じました。
当日の資料等はこちらからご確認ください。
実行委員会第3回総会を開催しました。 – 川崎市市制100周年記念事業 公式ウェブサイト (kawasakicity100.jp)