7月22日(土)、夏の強い日差しが照りつけるなか、ゴミ拾いボランティア活動を行なっている特定非営利活動法人 green bird(グリーンバード)とスターバックス コーヒー 川崎地区、川崎市との共創により「川崎クリーンアップ大作戦」が実現しました。
こどもから大人まで多様な80人が一斉にゴミを拾い、まちをみんなできれいにしたイベントの当日の様子をお伝えします。
スターバックス コーヒー 川崎地区初参戦
スターバックス コーヒー 川崎地区では、これまでも商品や活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してきました。さらに市内店舗では川崎のおすすめスポットや名物を紹介するなど、地域活動に積極的に取り組んでいます。
各店舗では日頃から店舗周辺の清掃活動も精力的に行っており、以前から川崎駅周辺でゴミ拾い活動を⾏っていたgreen bird川崎駅チームとの共創企画「川崎駅クリーンアップ大作戦」が誕生しました。
当日の様子
午前10時に指定場所へ集合
参加したのは、green birdのホームぺージから申し込みのあった多様な80名。リピーターも多く、顔見知りが多いのか到着するとすぐに挨拶と会話で賑わっていました。
初参加の人に対してはリピーターがゴミ拾いで使用する道具を渡すなど、あたたかく迎え入れているのが印象的でした。
チームリーダーの田村寛之さんから活動の説明があり、この日は特別にAチームとBチームに分かれ、それぞれのチームでゴミ拾いがスタートしました。
ゴミ拾いスタート
green birdの活動の参加者は老若男女問わずいろいろな人たちが集まるのが特徴です。家族で参加している人や1人で参加する方もいるそうです。参加したことで新たなコミュニケーションが生まれています。
午前中にゴミ拾いをすると1日を優しいで気持ち過ごせる
この日は厳しい日差しが照りつける天気でしたが「午前中にゴミ拾いをすると、一日を優しい気持ちで過ごせる」という田村さんの言葉を胸に、参加者は精力的にゴミ拾いを行っていました。
ゴミによって都市イメージが悪くなっている
都市イメージ調査の結果では治安イメージが事実と⼤きく異なっており、その要因としてゴミや落書きなどが⼤きく影響していることがわかり、イメージの向上には身近な生活環境の改善が重要であることがわかりました。
1時間で拾ったゴミはなんと20袋以上に
各チームはゴミ拾いが終わると、東田公園でそれぞれのゴミを合わせて分別します。2チームがたった1時間で拾ったゴミの量は、なんとポリ袋(40リットル)20袋以上になりました。
最後はスターバックス コーヒー 川崎地区からサプライズでのコーヒーチケットをはじめ、活動のサポートをしている企業から冷えたお水やお菓子などが参加者に配られました。暑い中、一生懸命ゴミ拾いをした子どもたちも喜んで受け取りました。
主催者の想い
今回の活動について、リーダーである田村寛之さんにお伺いしました。
―ゴミ拾い活動を通じて、どのように課題を解決したいと考えていますか
ゴミ拾いをしている人たちの存在を知ってもらい、
とにかくゴミを捨てない大人を増やしたい
ゴミ拾いをしている人たちの存在を知ってもらえたら嬉しいです。物理的にきれいにすることは誰でもできます。
しかし、それよりもゴミ拾いをしている人たちの姿を見て、ゴミを捨てない大人を増やすことの方が長期的に考えたら有益かなと。
とにかくゴミを捨てない大人を増やしたいです。休みの日の朝早くから子どもが一生懸命ゴミを拾っている姿を見たら、責任を感じる大人は増えると考えています。
実際に参加してくれている子どもたちは、その場を「キレイにしたい」という素直な気持ちで拾っています。それを、自ら楽しみながら参加してくれていますね。これは本当に偉いことなので、僕は参加した子供ら全員を徹底的に褒め続けています。
この子達はきっとゴミを捨てない大人になるはずです。幼少期での社会参加は価値あるものだと思ってます。
ーなぜ川崎駅で活動しているのか?
関りのある地域活動に励むのは当然のことだと思っています
川崎駅周辺の仕事で関わりのある地域であるため地域活動に励むのは当然だと考えています。イイ奴もたくさんいるし、今まで助けてくれた人もたくさんいました。その人たちや地域に恩返ししたいです。
ー実際に活動をして、感じたことや発見できたことなどがあれば教えてください。
思っているより川崎駅は治安がいいと感じています。川崎駅はイメージが悪い側面もあるかもしれませんが、参加者の方々の人柄に触れるといい街だなと感じています。
ー参加者からの反響があれば教えてください。
ゴミ拾いがライフスタイルであり、日々のルーティンワーク
参加者の方々はゴミ拾いがそれぞれ各々のライフスタイルの一部であり、日々のルーティンワークになっているのでは。
義務ではなく、役割や責任感を持って自ら誰かの役に立ちたいと考えているからこそ、ライフスタイルまで落とし込めているのかもしれません。
ー今後の展望を教えてください。
引き続き、初めての方でも気軽に来れるような雰囲気づくりを継続させ、この活動を次世代にバトンつなぐ準備をしています。
僕がいる限りは続けますが、もし僕がいなくなってもこの活動が続けられるような仕組みを作りたいと考えています。
参加者の声
約2年半前から参加している藤崎さん
ー今回ご参加された理由を教えてください。
川崎はとても魅力のある街ですが、環境・衛生・安全面では改善の余地がまだまだあります。ゴミ拾いを通じて見ている人たちの気付きになればと思い、参加しています。
また、地域の人と一緒に活動することで生まれる繋がりも魅力です。特に子どもたちが一生懸命ゴミ拾いをしている姿を見ると、街の未来が明るく感じます。
ー川崎のイメージを教えてください。
多様性に溢れたイメージです。工業のイメージが強いかと思いますが、実際は自然や歴史など幅広い文化や考えに出合う街でもありますね。
ークリーンアップ大作戦を通じて、川崎をどう変えていきたいか教えてください。
ゴミを出さないようになるのが一番の理想です。同時にお互いに協力し合って地域活動を行うことで、思いやりのある街にもなってほしいですね。
ー川崎とはどのような場所ですか。
川崎は多くの困難を乗り越えて、常に発展している街です。川崎と一緒に私自身も成長しているので、成長と発展の街と言えます。
初参加で交流を深めた女性3名
とても仲の良さそうに話していた3人ですが、話を聞いてみるとこの日に初めて会ったそうです。ゴミ拾いで仲を深め、もらったコーヒーチケットを手に、そのまま3人でスターバックスコーヒーへと向かって行きました。
ー今回ご参加された理由を教えてください。
Twitterで興味を持って参加しました。
Facebookで友だちが拡散していたのを見て参加しました。
LINEで流れてきたのを見て興味を持ち参加しました。
ー川崎のイメージを教えてください。
便利な街!
にぎやかな街!
眠らない街!
ークリーンアップ大作戦を通じて、川崎をどう変えていきたいか教えてください。
子どもが多いので、夜でも安心して生活できるような街になってほしいです。
タバコの吸い殻が想像以上に多くて、禁煙であることをもっと周知したいと感じました。
ー川崎はどのような場所ですか。
小さいながらも色んな魅力が詰まっている街です。
通学で使っていたこともあるので、青春の街です。
転職を機に引越してきたので、第2の人生のスタートの街です。
家族で何年も参加している女の子 リピーターなごみちゃん
ー今回ご参加された理由を教えてください。
前に参加したときに楽しかったので、いつもお父さんやお母さんと参加しています。
ー川崎のイメージを教えてください。
いつもゴミ拾いをしているのに、またゴミが増えているので悲しいです。私は絶対にポイ捨てはしたくないです。
ークリーンアップ大作戦を通じて、川崎をどう変えていきたいか教えてください。
もっときれいにして、気持ちよく住める街にしたいです。
ー川崎とはどのような場所ですか。
自然がいっぱいで楽しい街です。
リピーターになったオペティさん
ーこのイベントに参加されたきっかけを教えてください。
最近、近くに引越してきたのですが、たまたまゴミ拾いをしている姿を見かけて自分も参加したいなと感じたのがきっかけです。
子どもも参加していて、とても感動しました。
ー川崎のイメージを教えてください。
過ごしやすい街だと感じています。交通も便利ですし、お店もたくさんあるので困ることがありません。
ークリーンアップ大作戦を通じて、川崎をどう変えていきたいか教えてください。
だんだんときれいな街になっている実感がするので、もっときれいな街にしていきたいです。
ー川崎とはどのような場所ですか。
通勤から買い物まで、とにかくお世話になっている街です。
川崎駅クリーンアップ大作戦の概要
イベント名 | 川崎駅クリーンアップ大作戦 |
開催日時 | 2023/7/22(土)10時から11時 |
場所 | 川崎駅周辺(川崎駅東⼝・銀柳街⼊⼝〜川崎ルフロン前付近) |
主催 | green bird川崎駅チーム |
協力 | スターバックス コーヒー 川崎地区、earthwater(株)、株式会社浜友A.L.、川崎市 |
参加費用 | 無料 |
実施内容 | 川崎駅周辺のクリーンアップ活動 |
参考URL | NPO法人green birdホームページ |
green birdとは「きれいな街は、人の心もきれいにする」をコンセプトにして生まれたプロジェクトです。国内には地域ごとに66のチームがGreen Carb0n Clubとは川崎発のみんながつながる環境アプリ。記事の閲覧やイベント参加などのエコアクションによってGreenポイントが貯まる。貯まったGreenポイントはアプリのホーム画面で確認でき、日々ランキング形式で表示されるため、楽しみながら環境保全に貢献することができます。また、貯まったGreenポイントは環境配慮につながるアイテムに交換することが可能。あり、それぞれがゴミ拾いを通じて街をきれいにする活動に取り組んでいます。
また、グリーンバードは国内のみならず海外にも10のチームを構え、グローバルに活動が行われています。
ゴミを拾うとGreen Carb0n ClubのGreenポイントが貯まる
Green Carb0n Clubとは川崎発のみんながつながる環境アプリ。記事の閲覧やイベント参加などのエコアクションによってGreenポイントが貯まります。
貯まったGreenポイントはアプリのホーム画面で確認でき、日々ランキング形式で表示されるため、楽しみながら環境保全に貢献することができます。また、貯まったGreenポイントは環境配慮につながるアイテムに交換することが可能です。
2024年7月1日に市制100周年を迎える川崎市では、次の100年に向けて「あたらしい川崎」を生み出していくため、さまざまな主体のかけ合わせで多彩な「Action」生み出していきます。